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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
沖縄県内屈指の名跡「中城城跡」(なかぐすくじょうあと)を有し、のどかな農村風景が広がる中城村(なかぐすくそん)。そこには昔ながらの生活が今も残り、中城村を愛する人たちが歴史と文化を守り続けています。
沖縄本島東海岸中部に位置し、東は中城湾(太平洋)、北は「中城城跡」が建つ丘陵地があり、自然豊かな土地です。中城城が栄えていた時代から農業が盛んで、現在でもサトウキビ畑が一面に広がり、島ニンジンや島ダイコンの栽培も行なわれています。公開日/2015年12月 取材者/高梨真由子たびらい密着取材!おすすめホテル特集
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金城穣さん/荷川取次枝さん
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産にも登録されている中城城跡は、中城村の北側標高150~170メートルの丘陵地にある6つの郭からなる城(グスク)。県内にある約300余りあるグスクの中でも最も多くの遺構がオリジナルのまま残されていると言われ、貴重な文化史跡として地元の人たちの手によって大切に管理されています。 中城城跡が建てられたのは約650年前と言われ、それから約70年後の1440年頃に琉球王府が按司の護佐丸(ごさまる)を中城城主に任命。城づくりの名手でもあった護佐丸は三の郭と北の郭を増築して、与勝半島を納めていた按司・阿麻和利(あまわり)の攻撃に備えました。この増築により、中城城跡では三種類の石積みの方法が残され、歴史が古い順番から加工されていない自然の琉球石灰岩をそのまま組み合わせた「野面積み」、面を直方体のブロック状に加工して積み上げた「布積み」、多角形に加工してお互いにかみ合うようにして積まれた「相方積み」の石垣を見ることができます。沖縄本島の約半分を見渡せ、天気が良い日には与論島まで見えるという城跡からの眺めは必見です。中城城跡のことをより詳しく知りたいという人は、地元ガイドの案内で見学するのがおすすめ。中城城の歴史や構造、ガイドブックには載っていないエピソードも満載で、歴史好きにはたまらないはずです。首里城とは違う魅力を持った琉球王朝時代のロマンを感じましょう。ボランティアガイド「グスクの会」による城跡内の無料案内の詳細※1名からでもOK※案内時間の目安は1時間※案内希望日より1週間前までに要予約※料金無料問合せ先/098-935-5719(中城城跡共同管理協議会)
中城村内には、琉球王国時代の様子をしのばせる史跡が今も多く残っています。その中のいくつかを達人に案内してもらいました。 中城の英雄・護佐丸を崇め、その子孫たちによって築かれた「護佐丸の墓」は、亀甲墓(かめこうばか、きっこうばか)という沖縄独自の墓で、現存するものでは最も古い時代のものだといいます。そして子孫繁栄、無病息災などを祈願する拝所の「安里のテラ」には、昔から不思議な力を持つと伝えられている霊石が祀られているそうです。また、12世紀ごろに作られたという「ハンタ道」は、首里から中城城跡、その先の勝連(かつれん)までを結んだ沖縄本島東側を通る当時の幹線道路。沿道には文化財が点在しているので、のんびりと散策をしてみてはいかがでしょう。 中城村は伝統芸能も盛んで、エイサーや旗頭のほか、県内で中城村伊集(いじゅ)のみに伝わる「打花鼓(たーふぁーくー)」は県指定無形民俗文化財にも指定されています。中国から伝わったとされる民俗芸能で、衣装も曲調は中国風ですが、振り付けはこの地域独特のものだといいます。
「中城城跡は観光地として有名ですが、中城村の知名度はまだまだなので、まずは知ってもらうことから取り組んでいます」と金城さん。そのひとつがプロサッカーチームのキャンプ誘致で、中城村の「ごさまる菊上競技場」では、2014年1月にガンバ大阪、2月にはFC横浜のキャンプが行なわれました。「サッカーをきっかけにファンの方にも中城村を知ってもらいたい」と意気込みを話してくれました。 また特産品のひとつである「島にんじん(※)で町おこしを」と頑張っているのが、中城農産加工所の新垣さんをはじめとするスタッフのみなさん。ドレッシングやお菓子類などのほか、学校給食にも使用されており、自らの畑で収穫した野菜を使った安心安全なやさしい味が自慢です。村民はもちろん観光客にも好評で、リピーターも多いといいます。すべての工程が手作業で作られ大量生産ができないため、販売されている店舗はまだ多くないですが、遠くから足を運んででも味わいたい一品です。※沖縄の方言でチデークニー。県内で生産される島ニンジンの70~80%が中城村産観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
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沖縄本島中部に位置し中城湾に面しています。そして、西側には宜野湾市、北側が北中城村、南側が西原町が隣接しています。
那覇空港方面から国道329号線を北上し、与那原交差点を西原町向けへ左折。そのまま直進すると中城村へ。(所要時間約45分)高速道路を利用の場合は、西原ICか北中城ICで一般道へ下り、それぞれ県道を経由して国道329号線へ。(所要時間約30分)◆施設情報「中城村役場」※中城村の観光・イベント情報などの問い合わせ先【住所】沖縄県中頭郡中城村字当間176番地【電話番号】098-895-2131(代表)【駐車場】あり
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